ECOウオッチング

2002.9.30更新

秋の香りを満喫しよう!「かおり風景100選」

花の香り、森の薫り−豊かな「かおり」のある風景

秋といえば行楽の季節。紅葉、温泉、名物の味などには、「見る」「味わう」「触れる」などの五感を刺激されるが、目立たぬながらも「嗅ぐ」=「かおり」もその土地の自然や文化の魅力を構成する重要な要素のひとつである。環境省が選定した「かおり風景100選」というのがあり、その土地の自然や文化と一体になった豊かな「かおり」の風景100ヵ所が認定されている。秋にぴったりの「かおり風景」を探しに出かけてみませんか‥。

100選のひとつである箱根・大涌谷

野山を歩いているときの清々しい薫り、海辺を訪れた時の磯の香り、旅先で食すご馳走の鼻孔をくすぐるいい匂いなど、その土地の自然や文化に触れた時、風景や味覚などと並んで「かおり」も記憶として脳裏に刻み込まれる。思い出として、いつまでも記憶に残ることも多い。

そうした自然や文化と一体になったよい「かおり」と「風景」を将来に残し、伝えるべく、環境省では「かおり風景100選」として全国100ヶ所を選定している。

100選は、豊かなかおりとその源となる自然や文化・生活が一体となった「かおり風景」を広く一般から募集し、香り・匂いの専門家や文化・ライフスタイルの専門家からなる「かおり風景100選選定委員会」により、特に優れた100地点を認定したもので、花や樹木、潮風、温泉、果物等、自然の香りのほか、にかわ、墨、線香、茶、塩わかめづくり等、伝統工芸や地方の特産などに関わるものなど、さまざまな「かおり風景」が選定されている。

選ばれた主な風景は、北海道・富良野のラベンダー、山形県・羽黒山南谷の蘚苔と杉並木、茨城県・水戸偕楽園の梅林、埼玉県・草加せんべい醤油のかおり、富山県・黒部峡谷の原生林、静岡県・牧之原および川根路のお茶、大阪府・法善寺の線香、広島県・厳島神社潮のかおり、愛媛県・愛媛西宇和の温州みかん、福岡県・太宰府天満宮の梅林とクスノキの森などで、都道府県別では北海道、長野県、静岡県、京都府、大分県が4ヶ所ずつ選定され最も多い。

湯けむり、そばに古書店街も‥バラエティに富むかおり風景

季節的には年間を通して楽しめるものがもっとも多い。その中でも秋の季節となると、“紅葉と味覚の秋”というだけあって、多くの場所でその「かおり」と「風景」を存分に堪能できる。以下にいくつかピックアップしてみよう。

北海道・登別町の「登別地獄谷の湯けむり」は、支笏洞爺国立公園内にあり、地獄谷から噴き上げる噴煙の景観と硫黄の匂いに圧倒される。また、温泉は、豊富な湧出量と多様な泉質が特徴で、秋には周辺の山の紅葉と温泉が存分に満喫できる。

山形県・大石田町の「大石田町そばの里」は、玄そばの産地として知られ9月中旬になると町はそばの白い花で彩られる。また、かつて最上川舟運の河岸場として栄えた歴史を持ち、いくつもの名物蕎麦屋が軒を連ね、休日には多くの観光客で賑わう。11月には「新そばまつり」が開催され、打ちたての香り高い新そばを味わえるという。

東京都・千代田区神保町の「神田古書店街」も100選に選ばれている。古書店に入ったときに感じる古本独特のにおいは、決して嫌な感じではなく、むしろ、古本の購入欲を刺激される。古書店街では秋に神田古本祭りが行われ大勢の人々でにぎわう。

山梨県・勝沼町及び一宮町の「勝沼・一宮のぶどう畑とワイン」は、町全体にブドウ畑が広がっており、たわわに実った葡萄やワイン樽の甘い香りに惹かれて、ぶどう狩りやワイナリーで地ワインを楽しむ大勢の観光客で賑わう。

京都府・京都市の「祇園界隈のおしろいとびん付け油のかおり」というのもおもしろい。秋の京都は紅葉も見事で全国から大勢の観光客で賑わうが、祇園界隈を歩く舞妓、芸妓からは華やかな白粉とびん付け油の香りがほのかに感じられるという。

愛媛県・西条市の「西条王至森寺の金木犀」は、国の天然記念物で、この種類としては珍しい高さ16mの巨木で、秋には赤みをおびた黄色い花を咲かせ周辺にその高貴な香りを漂わせる。地元では昔から「キンモクセイのかおりにのって西条祭りがやってくる」と言われ、秋の実りをもたらす「黄金の花」として珍重されている。

宮崎県・延岡市の「五ヶ瀬川の鮎焼き」は、秋、やな漁で獲れた鮎を焼く香りが河原に漂い、秋の味覚を求める大勢の観光客で賑わう。

 このほかにも、秋または年間を通じて楽しめる「かおりの風景」は多数選定(100選リスト参照)されているので、この機会にぜひ訪れてみることをお勧めしたい。

かおり風景100選リスト

※「季節」欄の青字は、秋の季節に該当するもの

 

都道
府県

市町村

名称

概  要

季節

1

北海道

富良野市周辺

ふらののラベンダー

富良野周辺の畑一面に栽培されているラベンダーの風景は、ラベンダーの故郷である南仏を彷彿させる。

5〜9月

2

 

北見市

北見のハッカとハーブ

かつて世界の7割のハッカを生産していた北見市。香りゃんせ公園やハーブ園などのハッカとハーブ。

6〜8月

3

 

登別市

登別地獄谷の湯けむり

自然湧出量1日1万トンの温泉が湧出している。温泉街に近づくに従い、硫黄独特のかおりが漂う。

年間

4

 

釧路市

釧路の海霧

冷涼な夏季に釧路地方の海岸地域の広い範囲で海霧が発生し、潮のかおりが漂う。

6〜8月

5

青森

尾上町

尾上サワラの生け垣

春から夏にかけて、町内のサワラでできた生垣を刈り込むかおりがする。古くから植木の町として有名。

春〜夏

6

 

南部町

南部町長谷ぼたん園

初夏にぼたんの大輪が咲く。3.3haに130種8,000本のぼたんが植栽されている。

5月下旬〜6月上旬

7

岩手

宮古市

浄土ヶ浜の潮の香り

霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから浄土ヶ浜といわれた景勝地。潮のかおりが漂う。

年間

8

 

盛岡市

盛岡の南部煎べい

盛岡を代表する南部煎餅の焼き上がる香ばしい香りが店先に広がる。多くの観光客が訪れる。

年間

9

宮城

一迫町

南くりこま一迫のユリ

園内2.5haに150種15万株のゆりの花が栽培されている。開花期には「ゆり祭り」を開催。

6月中旬〜7月下旬

10

 

牡鹿町

金華山の原生林と鹿

金華山には、ほぼ手つかずの原生林が見られ生息するシカ、草、潮のにおいが感じられる。

年間

11

秋田

能代市

風の松原

三百年前から植栽が続けられ、現在700万本もの黒松の松原が広がる。松葉や土、潮の香りが感じられる。

春〜秋

12

 

小坂町

小坂町明治百年通りのアカシア

通りの歩道にあるアカシア並木をはじめ、町内に500万本といわれるアカシアの香りが漂う。

6月下旬〜7月初旬

13

 

大潟村

大潟菜の花ロード

14haの菜の花畑(ロードを含む)が広がる。

4月下旬〜5月下旬

14

山形

羽黒町

羽黒山南谷の蘚苔と杉並木

月山の残雪、羽黒杉、霊山の空気が独特の雰囲気を感じさせる。

年間

15

 

大石田町

大石田町そばの里

手打ちそば店や各家庭からそばのかおりが町内全域で感じられる。11月には「新そばまつり」を開催。

年間(特に秋)

16

 

村山市

東沢バラ公園

145haの都市公園内に、7haのバラ公園があり、700品種2万株が植栽されている。

5月中旬〜9月下旬

17

福島

須賀川市

須賀川牡丹園の牡丹焚火

園内には古木牡丹7千株が咲く。牡丹の枯木を供養する「牡丹焚き火」でほのかな香りが漂う。

11月第3土曜日

18

 

郡山市

郡山の高柴デコ屋敷

高柴デコ屋敷で作られる張子人形の塗料として使われる「にかわ」のかおりが、工人屋敷周辺に漂っている。

年間

19

茨城

水戸市

偕楽園の梅林

三名園の一つである偕楽園は、正月から彼岸過ぎの長い間にわたり梅のかおりを感じることができる。

12月下旬〜3月末

20

栃木

今市市

今市竜蔵寺の藤と線香

境内には市指定天然記念物で樹齢100年、太さ1mの「六尺藤」があり、線香のかおりが漂っている。

年間(六尺藤は5月)

21

 

日光市

日光霧降高原のニッコウキスゲ

霧降高原には全国有数のニッコウキスゲの群落があり6〜7月には辺り一面が黄色に染まる。

6月下旬〜8月中旬

22

 

那須町

那須八幡のツツジ

那須岳の中腹、八幡地区に約10万本のツツジ類が群生し、5月下旬から6月上旬には一帯が真赤に染まる。

5月

23

群馬

草津町

草津温泉「湯畑」の湯けむり

町の広い範囲に渡って薬効の強い温泉からでる硫黄のにおいが漂っている。自然湧出量は日本随一である。

年間

24

埼玉

川越市

川越の菓子屋横丁

長さ80mの菓子屋横丁の商店街には、ハッカ飴、駄菓子、焼き団子のかおりが漂っている。

年間

25

 

草加市

草加せんべい醤油の香り

煎餅店から漂うしょうゆの焼ける香ばしい香り。日光街道の宿場町として栄えた草加市の伝統的な香りである。

年間

26

千葉

天津小湊町

天津小湊町誕生寺の線香と磯風

長さ1.5kmの磯場には、磯場特有の潮のかおりがする。また、誕生寺の境内には線香のかおりがする。

年間

27

 

山田町

山田町府馬の大クス

国の天然記念物である樹齢1300年から1500年のタブノキが境内を覆い、ダブノキ特有のかおりがする。

年間

28

東京

千代田区

神田古書店街

約200mにわたる古書店街は古書独特のかおりがする。秋の神田古本祭りは大勢の人々で賑わう。

年間

29

 

江東区

江東区新木場の貯木場

貯水場を囲み、製材工場が建ち並び、周辺を歩くと製材の木のかおりが漂う。

年間

30

神奈川

箱根町

箱根大涌谷硫黄のかおり

ロープウェイの駅を降りると白い噴煙とともに硫黄の匂いが広がっている。

年間

31

 

藤沢市

鵠沼、金木犀の住宅街

小田急本鵠沼駅周辺では多くの家屋でキンモクセイが植えられており、開花期は花のかおりが感じられる。

32

新潟

豊栄市

福島潟の草いきれ

県最大の潟湖の6割を覆う植物からかおりがする。その風景は越後平野の成立を今に伝えるものである。

春〜夏

33

富山

砺波市

砺波平野のチューリップ

チューリップの開花期には市内53ヘクタールに及ぶ花の絨毯が一面に広がる。

34

 

宇奈月町

黒部峡谷の原生林

日本最大級のV字谷である黒部峡谷一帯では、ブナ、ナラなどの原生林が生育し、緑豊かな薫りに包まれる。

春〜秋

35

石川

富山市

富山の和漢薬のかおり

和漢薬の調剤等によるかおりが、市内の多くの場所で感じられる。

年間

36

 

輪島市

輪島の朝市

360mにわたる朝市通でひらかれる朝市では、日本海でとれた新鮮な魚介類のかおりが通りに広がる。

年間

37

福井

勝山市

白山神社境内菩提林の杉と蘚苔

千三百年の歴史がある史跡、白山平泉寺のアシュウスギやコケのかおり。

春〜秋

38

山梨

勝沼町、一宮町

勝沼・一宮のぶどう畑とワイン

地域全域にブドウ畑が広がる。また、ワイナリーでは、醸造の際に、ブドウや樽のかおりが広がる。

年間

39

長野

上松町

赤沢自然休養林の木曽ヒノキ

赤沢自然休養林内には樹齢300年の木曽ひのき天然林が広がり、檜の香りが漂う。

年間

40

 

松本市

松本大名町通りのシナノキ

「信濃の国」の由来となったシナノキの並木道。淡黄色の花からあまい香りが漂っている。

6月

41

 

飯田市

飯田りんご並木

りんご並木は、飯田のまちの中心にあり、地元の中学生が育てている。春には花、秋には実の香りが漂う。

春(花)、秋(実)

42

 

諏訪市、下諏訪町

霧ヶ峰の高原と風

全国有数規模の霧ヶ峰高原の草原は、レンゲツツジ、ニッコウキスゲなど高山植物が咲き誇る。

春から秋

43

岐阜

加子母村

加子母村の檜とササユリ

東濃ヒノキとして知られ村全域でヒノキ材のかおりがする。また、林内の一部にササユリの自生地がある。

年間

44

 

高山市

飛騨高山の朝市と古い町並

陣屋前及び宮川の2カ所の朝市の通りの薫り、みたらしだんごや栃の実煎餅の店から漂う香ばしい香りなど。

年間

45

 

宮川村

種蔵棚田の雨上がりの石積

1ヘクタールにわたる棚田の石積から立ち昇る夕立などの雨上がりの後のかおり。

春〜秋(特に夏)

46

静岡

豊田町

豊田香りの公園

公園内には、キンモクセイ、ハーブなどかおり豊かな植物が植えられており、四季折々のかおりが楽しめる。

年間

47

 

牧之原、川根地区

牧之原・川根路のお茶

牧之原、川根周辺はお茶の一大産地。いたるところに茶園があり、お茶のほのかな香りが感じられる。

春〜初夏

48

 

松崎町

松崎町桜葉の塩漬け

松崎町では桜餅に使用する桜葉の全国生産量の7割を占める。桜葉を塩漬けする時期には甘い香りが街を漂う。

6月〜12月

49

 

浜松市

浜松のうなぎ

浜松といえば蒲焼きのイメージが定着しており、市内の数十軒ある鰻屋から蒲焼きのにおいが漂う。

年間

50

愛知

半田市

半田の酢と酒、蔵の町

半田市内の中村町周辺では500mにわたり、醸造酢の黒塗り板葺き倉庫群が立ち並び、酢の香りが漂う。

年間

51

三重

鳥羽市

答志島和具浦漁港の塩ワカメづくり

塩ワカメ作りの釜から潮の香りが港全体にたちこめる。伊勢湾最大の離島である答志島和具港独特の風景。

2月〜4月

52

 

宮川村

大台ヶ原のブナの原生林

宮川の最上流部にある原生林にはブナ等が生育しており、森の香りが感じられる。

春〜秋

53

 

伊勢市

伊勢神宮参道千年の杜

二千年余の歴史を有する内宮参道の木々の香りと内宮の鳥居前町参道沿いのかおり。

年間

54

滋賀

大津市

比叡山延暦寺の杉と香

杉の巨木がうっそうと茂り荘厳とした雰囲気が薫る。また、供えられるお香があたりに漂う。

年間

55

 

信楽町

古窯信楽の登り窯

日本六古窯の一つに数えられる信楽焼の「登り窯・穴窯」から立ちのぼる煙のかおり。

年間

56

京都

京都市

祇園界隈の白粉とびん付け油の香り

祇園界隈の舞妓、芸妓の華やかな白粉とびん付け油の香りが古都の風景に彩りを添える。

年間

57

 

宇治市

宇治平等院表参道茶の香り

平等院表参道の商店会には多くのお茶屋が軒を連ね、茶を焙じる香ばしい香りが街角に漂っている。

年間

58

 

京都市

伏見の酒蔵

伏見区内の南浜、板橋、住吉州付近には33銘柄の酒造会社が点在しており、冬季には新酒のかおりが漂う。

59

 

京都市

東西両本願寺仏具店界隈

東西の両本願寺に挟まれた界隈には仏具店が多く存在し、お香の香りが門前町一円で感じられる。

年間

60

大阪

大阪市

法善寺の線香

苔むして独特の雰囲気をもつ水掛け不動には、いつも線香の煙が絶えず、線香の香りが立ちこめる。

年間

61

 

大阪市

鶴橋駅周辺のにぎわい

商店街には、焼肉店やキムチなどの食材を扱う店などが建ち並び、焼き肉やキムチなどの香りが漂う。

年間

62

 

東大阪市

枚岡神社の社叢

古くから「河内国一の宮」と崇められてきた古社。生駒山西麓の森にしずまる境内の樹木、春の梅の花など。

年間

63

兵庫

津名郡一宮町

一宮町の線香づくり

嘉永年間から続く線香づくりは、全国の約7割のシェアを占めており、町内にはお香が生活の香りとして漂う。

年間

64

 

神戸市、西宮市

灘五郷の酒づくり

阪神間約12kmの範囲に酒造メーカーが集合しており、仕込期には新酒の香りが漂っている。

秋〜冬

65

 

山崎町

山崎大歳神社の千年藤

西暦960年に植えられたとされる千年藤の枝が神社の狭い境内を覆い、花期には周囲に甘い香りを漂わせる。

4月下旬〜5月上旬

66

奈良

奈良市

ならの墨づくり

奈良の墨の生産は全国の約9割を占める。墨を販売している店先や作業場から墨独特の心安らぐ香りが漂う。

年間

67

 

奈良市

なら燈花会のろうそく

毎年8月6日〜8月15日に奈良公園で行われる。灯りに祈りを込めたろうそくの薫りが辺りを満たす。

8月

68

和歌山

高野町

高野山奥之院の杉と線香

総本山金剛峯寺奥之院では、一年を通じて、杉の巨木林、杉を原料とした杉線香、歴史、文化のかおりが漂う。

年間

69

 

桃山町

桃源郷一目十万本の桃の花

紀の川沿いには、「一目十万本」と謳われる一面の桃畑が広がり、花のほのかな甘い香りが町中を包む。

70

鳥取

倉吉市

酒と醤油のかおる倉吉白壁土蔵群

17世紀からの歴史を有する白壁土蔵群の周辺は、一年中醤油や酒を醸造するかおりが漂う。

年間

71

島根

浜田市

石見畳ヶ浦磯の香り

地震により隆起した特有の岩場として国の天然記念物に指定されている石見畳ヶ浦一帯の磯の薫り。

春〜秋

72

岡山

岡山市倉敷市山陽町

吉備丘陵の白桃

一宮地区では、なだらかな丘に一面、131haの広大な桃畑が広がり、甘い香りが漂う。

73

 

新庄村

毛無山ブナとカタクリの花

山麓から山頂までブナの原生林に包まれている毛無山のブナの若葉や山頂付近のカタクリの花の香り。

5月初旬〜6月初旬

74

広島

宮島町

厳島神社潮のかおり

神社の社殿が回廊で結ばれており、満潮時には敷地が海となり、潮のかおりがする。

年間

75

 

瀬戸田町

シトラスパーク瀬戸田の柑橘類

柑橘の花や果実(約600品種)が楽しめるシトラスパビリオンでは、一年中、柑橘系の香りに包まれている。

年間

76

山口

萩市

萩城下町夏みかんの花

明治維新後、禄を失った武士達の経済救済のために植裁された。城下町全体に夏みかんの花の香りが漂う。

77

徳島

藍住町

吉野川流域の藍染めのかおり

吉野川流域は江戸時代からの藍の産地。染料の藍はタデアイを発酵させて作られるため特有の香りを伴う。

年間

78

 

上勝町

上勝町の阿波番茶

番茶製造時期には棚田を中心とした農業集落に茶葉を蒸す・お茶を摺る・天日干しするなどの香りが漂う。

79

香川

白鳥町

白鳥神社のクスノキ

国宝・重要文化財級の宝庫である熊野邸の前に高くそびえる神社境内の樹齢700〜800年のクスノキの香り。

年間

80

愛媛

内子町

内子町の町並と和ろうそく

伝統工芸の和ろうそくや和傘づくりが現在も息づき、独特のかおりを創出している。

年間

81

 

西条市

西条王至森寺の金木犀

高さ16m、木の根の周り4m、地面近くで三本にわかれている巨木。一里四方に高貴な花の香りを漂わせる。

82

 

愛媛県

愛媛西宇和の温州みかん

瀬戸内海に面した傾斜地にはみかん園が広がる。4〜5月の夕方に海岸線を歩くと、花の香りが感じられる。

4月〜5月

83

高知

四万十川流域

四万十川の沈下橋をわたる風

川面をゆらす風が、清流・四万十川にふさわしいかおりを沈下橋(大水に備えた欄干の無い橋)に運んでくる。

年間

84

 

梼原町

梼原神在居の千枚田

標高600mの山の斜面に築き上げられた「千枚田」の花、田、水、土、風など四季折々の季節の香り。

春〜秋

85

福岡

太宰府市

太宰府天満宮の梅林とクスノキの森

境内には6千本の梅ならびに樹齢1000年とも言われる大樟を含む51本のクスノキがあり香りを楽しめる。

86

 

北九州市

合馬竹林公園の竹と風

3〜4月にかけては、しなやかにのびた竹が生い茂る竹林の爽やかな風と薫りが感じられる。

3月〜4月

87

 

柳川市

柳川川下りとうなぎの蒸籠蒸し

川下りを終えるあたりには鰻屋が軒を連ねており、うなぎの蒸籠蒸しの甘辛いたれの香りが漂っている。

年間

88

佐賀

唐津市、浜玉町

虹の松原潮の香り

玄界灘からのさわやかな風と百万本のクロマツから漂う新緑のかおりが楽しめる。

年間

89

 

伊万里市

伊万里焼土と炎のかおり

窯場が集中する大川内山は山水画を思わせる大屏風奇岩の景観で有名。歴史と文化の「かおり」を感じさせる。

年間

90

長崎

野母崎町

野母崎水仙の里公園と潮

水仙の花の甘い香りと潮風の混ざり合うかおり。水仙の里公園には約1千万球の水仙が植栽されている。

12月〜1月

91

熊本

水俣市

大学山の照葉樹林

シイやカシの大木のある照葉樹林は、土や木の香りで包まれている。

92

 

河浦町

河浦崎津天主堂と海

崎津天主堂を中心に港町が栄え、海のかおりが漂う。天主堂の周りには物静かで教会の鐘の音も聞こえる。

年間

93

大分

別府市

別府八湯の湯けむり

別府市には「別府八湯」と呼ばれる八つの地区の温泉があり、市内至るところから湯煙が立ち昇る。

年間

94

 

野津原町

大分野津原香りの森

ラベンダー、バラ、ハーブなどの香りの花やニオイザクラなどの香りの樹木と、森の香りが楽しめる。

年間

95

 

臼杵市、竹田市

臼杵・竹田の城下町のカボス

カボスは大分県の特産物であり、花が咲く初夏から果実が実る初秋にかけて、さわやかな香りが漂う。

夏〜秋

96

 

久住町、九重町

くじゅう四季の草原、野焼きの香り

阿蘇くじゅう国立公園の中に位置し、ミヤマキリシマをはじめ、四季折々の花々や草木の香りが漂う。

春〜秋

97

宮崎

延岡市

五ヶ瀬川の鮎焼き

秋の五ヶ瀬川では、やな場で鮎を焼くかおりが河原を漂い、広く市民に浸透した秋のかおりとなっている。

98

鹿児島

上屋久町

屋久島の照葉樹林と鯖節

縄文杉や「もののけ姫」の舞台となった白谷の森から風にのって花のかおりが漂う。地元特産の鯖節の香りも。

年間

99

 

指宿市

指宿知林ヶ島の潮風

干潮時には砂の道(砂州)で薩摩半島と陸続きになる小島。多くの観光客が訪れ、潮の香りを満喫している。

年間

100

沖縄

竹富町

竹富島の海と花の香り

海に囲まれた竹富島は至るところで潮のかおりが感じられる。ハイビスカス、ブーケンビリアなどの花が咲く。

年間